幼少期と思春期以降に必要なコミュニケーション能力は違う | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

幼少期と思春期以降に必要なコミュニケーション能力は違う

幼児期は活発でも

少し前に、長野で凄惨な事件がおこり4人の方が命を落とされました。

犯人の昔のエピソードが色々と出てきていますが、幼少期は活発な子だったとか、ひょうきんな性格だったという話もあります。

ですが東京の大学で人間関係がうまく行かずに、中退して地元に戻ってきたそうです。

昨年、岸田首相を襲撃した犯人も、小学生の頃までは活発でおふざけキャラだったようですが、中学生になると学校でなじめずに暗くなっていったそうです。

こういった事例を見ていても、幼少期に必要なコミュニケーション能力と、思春期以降に必要なコミュニケーション能力には大きな差があるのではないかと感じています。

>> 息子のプロフィール

大人の顔色をうかがわない子

日本では、子供が小さい頃は、活発で自分の意見がはっきり言えるような大人の顔色をうかがわない子供が良しとされる傾向が強いと感じています。

さらに自己主張の強い子のほうが、幼い頃は得をすることも多いのではないでしょうか。

だけど、年齢が上がるにつれて、そういった子は徐々に周りから浮いてしまったり、避けられるようになってしまう可能性もあります。

その結果、これまで活発で明るかった子が、周りになじめずに、大人しくなったり、暗い性格になってしまい、孤立してしまうこともあります。

岸田首相の襲撃犯は中学時代、長野の殺人犯は大学時代に、そういった人間関係の問題が顕著に出てきたのではないでしょうか。

戦争映画

長野の殺人事件の犯人は、年中の頃から戦争映画を見るのが好きだったようです。

幼児期に、親がそのような映画を見せたから、殺人事件をおこしてしまったのだとは、私も考えていません。

ただ、年中の子が戦争映画を見ることを許可していたという点から見ても、親御さんは子供の意思を尊重するような育児をされていたのではないかと思います。

つまり、お子さんの持つ特性を伸ばすような育て方をされていたのではないでしょうか。

ちなみに、ただの個人の感想です。

コミュニケーション能力

息子も何らかの特性があるのではないかと、最近ずっと疑っています。

そのため、将来的に周りになじめなくなり、罪を犯してしまうリスクが、人よりも高いと思っています。

コミュニケーション面で問題を抱える人に対して、小さい頃から厳しく育てられていたとか、友達と遊ばせてもらえなかったというイメージを持たれている方は多いと思います。

そして子供のコミュニケーション能力を育てるためには、子供の自主性を尊重し、自由に育てるべきだとおっしゃる方もいます。

だけど長野の殺人犯も、岸田総理の襲撃犯も、幼少期はむしろ活発で明るかったと言われています。

また長野の犯人は、未就学児の頃に多動について指摘されたこともあったそうですが、「子どもはそんなものだろう」と父親は気にもとめなかったそうです。

幼少期の戦争映画や子供の多動を気にしなかったエピソードを見ても、この家庭がお子さんを厳しく管理して育てられていたとは、私には思えません。

私は、特性のある子が自由に育てられすぎると、周りに合わせることを学べないまま大きくなり、思春期以降に孤立するリスクが高くなってしまうのではないかと考えています。

子供のコミュニケーション能力を高めるために良いとイメージされるような子育てが、特性のある子供にとっては、かえってマイナスに働くこともあるのではないでしょうか。

特性

逆恨みなどで、無関係な人を巻き込む事件を見ていると、発達障害などの特性があるのではないかと感じる人が多いです。

生まれつき優秀なお子さんの場合は、自由にのびのびと育てたほうが才能を発揮することもあると思います。

ただ、発達障害などの特性のあるお子さんを同じように育ててしまうのは、危険な面もあると感じます。

人の気持ちを想像したり、空気を読むのが苦手な子は、むしろ周りの子の気持ちを考えさせたり、周りに合わせる練習を、幼少期から少しずつさせるほうが、将来孤立しないためにも良いのではないでしょうか。

近年は、子供の個性を伸ばしたいと思う親御さんも多いと思いますが、その子の持つ個性が良い方に伸びるのではなく、悪い方に向かって伸びた結果、子供の将来を奪ってしまうこともあるのかもしれません。

だから伸ばすべき個性と抑制すべき個性を親はよく考えて、子供を育てていくことも大切だと思います。

またコミュニケーション能力の高い子や友達の多い子が良いという価値観を、あまり子供に刷り込みすぎないことも大切だと思います。

幼い頃から、そういった価値観を刷り込まれ過ぎると、将来、孤立した時に、自分は価値のない人間だと思い込み、辛くなるのではないでしょうか。

息子には周りに合わせることを教えつつ、人付き合いは最低限困らない程度にできれば良いということも教えておきたいと思います。

そして何でも人と比べるのではなく、自分の中の些細な楽しみや幸せに目を向けられる人間に育って欲しいです。

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