勉強だけできても仕方ない
世の中には勉強だけできても仕方ないという方は大勢います。
確かに勉強だけできても、社会に出た時にコミュニケーション能力が低い人は苦労すると思います。
ただ、ここで誤解してはいけないと思うのは、勉強しかできない人がどうしてそうなったのかという部分についてです。
多くの人は、親が子供に早期教育をしたり、勉強ばかりさせて、幼い頃に遊ばせなかったから、勉強しかできない人間になったと考えがちです。
でも、それはただのイメージであり、真実は別のところにある気がしています。
佐藤ママ
佐藤ママのお子さんは0歳から公文に通って、幼い頃はアニメもほぼ見ずに、歴史漫画を読んで育ちました。
だけど佐藤ママのお子さんは、学生時代は部活もされていたようですし、佐藤ママが世間からパッシングされていた時に出されたコメントを見ても、勉強しかできない人だとは感じませんでした。
また佐藤ママのお子さんは素直な子だったという情報もあるので、周りの人間と衝突することなく円滑なコミュニケーションのとれるお子さんだったのではないかと考えています。
逆に東大前で人を刺した子は勉強や偏差値が全てという考えで自暴自棄になり事件をおこしましたが、彼は小5の時に自ら勉強を始めており、親は子供に勉強を強要したことはなかったそうです。
幼い頃から親が勉強させると歪むとか、後で問題が出ると言われることは多いですが、それらは単なるイメージで語られていることが多く、真実とはかけ離れている可能性もあるのではないでしょうか。
生まれつきの特性
それでは、なぜ勉強ができて他のことができない子がいるのかと言えば、それは子供の生まれつきの特性による部分が大きいと私は考えています。
近年、発達障害やギフテッドという言葉も広まっていますが、生まれつき発達に凹凸のある子が、そうなってしまいやすいのだと感じています。
発達障害の子供達の中には、IQが高く、こだわりが強くてのめり込みやすいタイプの子も多く、そういった子が勉強にのめりこめば学力が伸びる可能性は高いです。
勉強は得意だけど、生まれつきの人の気持ちを読むなどのコミュニケーション面の能力が低いという特性の子もいます。
ただ、そういう子に勉強をさせず自由に遊ばせていたとしても、コミュニケーション能力が高くなったとは思えません。
東大前で事件をおこした子も、本格的に勉強をはじめたのは小学5年生からのようなので、それまでは普通に遊んで過ごしていたのだと思います。
子供のコミュニケーション能力を育てる方法は私も模索中ですが、少なくとも子供任せで自由に遊ばせておけば伸びるというものでもないと感じています。
だから勉強しかできない子にならないように幼児期は勉強させずに遊ばせるというのは、あまり意味がない気がしています。