視聴期限ギリギリでやっと見終わったサピックスの2022年度首都圏中学入試分析会の動画の個人的な感想を書きたいと思います。
分析会の動画はサピックス生の親でなくても事前に登録すれば見られるようなので、興味のある方は来年以降に是非見てください。
とてもためになる内容なので、中学受験を考えている方は低学年のうちから絶対に見ておいたほうが良いと思います。
大手の分析力のすごさ
動画を見て一番強く感じたのは、やはり大手塾の分析力はすごいということです。
塾なしで受験をする方もいますが、こういった塾のプログラムを受けられる子供とそうでない子では、受験の有利さが全く違ってくると思います。
天才タイプではない普通の子ほど、しっかりとした分析力のある大手塾に入れるのが、やはり良いと感じました。
算数
最近の傾向としては、典型題ができれば一部の学校以外は、合格点に達する可能性が高いそうです。
ただ、その典型題の範囲がものすごく広くて、さらにひねりのある問題も多いそうです。
このあたりは私が以前に書籍などから得ていた中学受験の知識とも合致していました。
だからこそ息子は家庭学習の先取を急いでいます。
早くから勉強を始めて、できるだけ早くに小学校で習う範囲を終了し、余った時間で特珠算への理解を深めたり演習に取り組みたいと思っています。
あと計算の負荷も増してきているようなので、やはり計算力をつけることは大切だと思います。
国語
国語は手垢のついていない文章から出題したいので、近年出版された本から出題されることが多いそうです。
塾内でもそういった傾向を読み取って、授業内で取り扱うように対策を立ててらっしゃるそうです。
出題されている本のタイトルをいくつか紹介されていましたが、普通の小学6年生は読まないような難しい本が多く驚きました。
息子にとって国語はわりと得意な分野だと思っていましたが、中学受験の国語はそんなレベルではないと痛感しました。
また、日常の中で子供が触れていないような言葉の知識も必要だと感じました。
親がうまく日常会話に取り入れられると良いのですが、余程意識していなかいと難しいと思います。
国語ができる子は博識で、友達との会話やテレビ、漫画、インターネットなどの興味を持ったものから、知識をどんどん吸収しているそうです。
ただ、このあたりの話を鵜呑みにして、テレビ視聴やインターネットなどを長時間させるのは危険だと感じました。
優秀な子であれば、どんな媒体からでも情報を吸収する能力が高いということだと思います。
理科
理科は、物理、科学、生物、地学の分野がバランスよく出ることが多いので、苦手分野を作らずバランスよく勉強することが大切だそうです。
物理分野は定型型ではない問題が多く、題材は目新しい問題が多く多岐にわたるため、その場で問題を読んで解く力が必要だそうです。
他の分野も学習範囲がとても広く、その場で問題を読み取る力が必要で、全体的にとても難易度が高いと感じました。
個人的には理科が一番絶望感の漂う内容で、息子がこれらの難問を解いている姿が想像できません。
そして、私も教えられる気がしません。
まだ授業すら始まっていないのに、不安でいっぱいの教科です。
社会
社会は題材が社会の動きに大きな影響を受けるので、毎年変化しているように見えるけど、本質は変わっていないそうです。
動画の中で社会の入試問題がいくつか紹介されていましたが、興味深い問題が多かったです。
現実社会の中で、実際に起きている問題の解決策を問うような問題もありました。
こういった問題にも、しっかりと答えられる小学生は本当に素晴らしいと思います。
息子がそのような子に育ってくれたなら、それだけでも中学受験にチャレンジした価値はあると思える内容でした。
社会でおきている問題を「小学生の自分には関係ないこと」ととらえるのではなく「自分のこと」として考えることが大切だとおっしゃってました。
私も息子には、是非そういった習慣を身につけて欲しいです。
また多面的な視点も必要だというお話もされていまいた。
サピックスには多様な考えを持った子がたくさんいるそうなので、そういった友達からも影響を受けられるのは素晴らしいことだと思います。
社会の科目で必要とされている力は、私が息子に人間としてこう育って欲しいと思う姿と近いものを感じました。
ジェンダー問題や貧困問題など、中学受験は扱いが難しいデリケートな問題にも踏み込んでくるので、家庭でも子供をしっかり大人扱いしていくことが大切だそうです。
また本格的な受験をはじめる前の時期こそ実は大切だともおっしゃっていました。
大人が最初に子供の疑問にとり合わないと、子供は疑問を持たなくなってしまうと注意されていました。
動画で聞いた話を胸に刻んで、改めて息子としっかり向き合っていきたいと思いました。
社会の分析動画は心に残る素晴らしい内容でした。