子供の性格
子育てに関して、うまくいかない部分は、子供の性格のせいにされてしまうことも多いと感じます。
だけどそういった問題の中には、親御さんの対応の甘さを感じることも、しばしばあります。
親が何も言わなくても、きちんとできる子は確かにいます。
だけど、できない子だって親の働きかけ次第で、最低限はできるようになることもあるのではないでしょうか。
元々できない子をゆるく育てれば、人よりもできなくなるのは当然だと思います。
本が真っ二つ
以前、未就学児の男児の親御さんが、気づいたら本が破れたり、真っ二つになっていると書かれているのをSNSで見かけたことがあります。
お子さんは本をぞんざいに扱っているわけではないらしいですが、親しみすぎて、そのような状態になるとおっしゃっていました。
そして親の躾よりも、子供のキャラや性別の差が大きいと感じられているようでした。
だけど、個人的には、親御さんの対応の甘さを感じずにはいられませんでした。
図書館の本
その方のお子さんは、図書館で借りた本も破いてしまったことが複数回あったそうです。
そのため今後図書館の利用を控えるべきか悩まれていました。
ただ個人的には、前にも子供が図書館で借りた本を破いているのに、再度子供に本を破かせるというのは、さすがに管理が甘すぎると感じます。
親が管理できず、子供も大切に本を扱えないのであれば、子供が本を大切に扱える年齢になるまで、借りるべきではないと私は思います。
仕掛け絵本
幼児期はわざとでなくても本をうまく扱えずに破いてしまうこともあります。
特に仕掛け絵本などは扱いが難しいので、息子も遊んでるうちに扱いが雑になり、破いてしまうことはありました。
そういった時には、本を大切に扱わなかったことを注意して、やぶれた本は一時的に読ませないようにしていました。
失敗と反省
最近の育児論では、わざとではない失敗は叱らないほうが良いとい言われることが多いです。
だけど、失敗しても何とかなったという経験を積むと、子供は失敗を反省できなくなってしまうのではないでしょうか。
だから本を破いてしまっても、すぐに同じことを繰り返してしまうのだと思います。
そのお母さんも、一応お子さんに注意されているようですが、同じことを繰り返している時点で、注意の仕方が甘いのではないかと感じます。
また子供が何度も本を破っているのに、図書館で本を借り続けられている点から見ても、子供が本を破いてしまうことに対する親御さんの受け止め方も軽すぎると感じます。
親御さん自身が、子供が本を破いてしまうことを重く受け止めておらず、補正してすぐに子供に本を与えてしまうから、子供は反省もせずに同じことを繰り返すのだと思います。
お子さんは、心のどこかで、本を破いてもお母さんにテープでなおしてもらえば良いと思ってしまっているのではないでしょうか。
息子と絵本
息子も本は大好きで幼児期からよく読んでいましたが、幼稚園入園後は一度も本を破いたことはありませんでした。
それでも本を破いたり折ってしまう可能性はあると思っていたので、図書館の本は小学校に入学するまでは借りませんでした。
子供の生まれつきの性格の差はあると思いますが、それでも親がどの程度重く受け止めるかで、子供の物の扱い方は変わってくるのではいでしょうか。
息子は本来、不注意で雑な性格ですが、物を大切に扱うことについては幼児期から厳しく教えてきたので、自分なりに注意して扱うようになっています。
子供を天才に育てることはできなくても、物を大切に扱うとか、暴力をふるわないとか、最低限の躾の部分については、やはり親の意識次第で変わると感じています。