生まれつきの才能を無視している
先取りしても無駄と言われる一番の理由は、子供ごとの生まれつきの才能を無視しているからだと思います。
「早期教育しないほうが後で伸びる」にも書きましたが、比較対象がそもそもおかしな場合が多いです。
本来、先取しても追いつかれしまうような子と比べられるべきなのは、先取せずに勉強ができなくなっている子だと思います。
だけど、なぜか先取教育に否定的な人達は、先取しても追いつかれてしまう子と、先取しなくても追い抜かしていくような優秀な子供を比べたがります。
生まれつき優秀な子とそうでない子を比べて、先取しても意味がないと言うのはおかしいと思います。
先取りして生まれた余裕を生かしきれていない
例えば勉強に力を入れている幼稚園に通わせて、ある程度の先取をしたとします。
もちろん入学当初は先取をした子供達が有利でしょう。
だけど、そこで生まれた余裕を生かして、次につなげなければ先取分のリーチは当然なくなります。
これが先取しても、後でみんな同じことができるようになるから意味がないと言われる一因だと思います。
他の子よりも宿題が早く終わるなら、その余った時間で先取を進めないと、追いつかれるのは当たり前です。
ただ、この場合、先取が本当に意味がないとは言い切れません。
子供は一度苦手意識ができてしまうと、それを克服するのは難しくなります。
幼児期の先取教育は、入学直後に自分は勉強ができないとか、勉強が苦手だと思う可能性を減らせます。
だから例え後で追いつかれても、全くの無駄だったとは言えないと思います。
先取りしても忘れる
たまに先取しても忘れるという話も聞きます。
これは、息子を見ていても感じることはあります。
完全に忘れてしまった場合、確かに意味がないのかもしれません。
ただ完全に何もかも忘れてしまうことは、そこまで多くはないと感じています。
ことわざも一度覚えたものは、忘れていても覚えなおすのに時間はかかりません。
子供は新しいことをどんどん覚える代わりに、昔のことをどんどん忘れていきます。
だから継続的に取り組んだり、定期的に復習していくことが大切だと思います。
繰り返し何度もやるうちに、知識は定着はしていくと感じています。
先取りすることの目的
先取りすることの目的意識を、親がきちんともっておくことは大切だと思います。
何となく先取するのではなく、何のために先取りをするのかの答えは明確にしておく必要があると思います。
また、いつまでにどのくらいのレベルに進みたいという目標もある程度は決めておいたほうが良いでしょう。
何となく先取しているだけでは、その先取が無駄になってしまうことも多いと感じます。
だから先取するなら目的意識をきちんともって、計画的にするほうがうまくいくと思います。