中学受験と体験
中学受験の専門家の中にも、低学年までは勉強や先取するよりも、たくさん体験をつむほうが優秀に育つかのような話をされる方は大勢います。
ただ「体験からの学び」でも書いてますが、これは生まれつき優秀なお子さん向けの話だと思います。
普段の生活の体験の中から自然と学び取り勉強に生かせる子は、それだけで優秀なのだと思います。
だから優秀でない普通の子が同じ体験をしていても、勉強的な学びにつながる可能性は低い気がしています。
水が氷る温度
少し前に話の流れで、息子が水が氷る温度を私に聞いてきました。
私は息子に「何度だと思う?」と逆に聞き返しました。
息子は何も考えず、元気いっぱいに「100度」と答えました。
水が氷る温度をきちんと教えたことはなかったので、間違う可能性はあると思っていました。
だけど、あまりに斜め上の回答をしてきたので、少し驚きました。
息子は毎日検温して自分の体温を確認しています。
一緒に料理して水が沸騰する様子も見せて、熱いから触ったらダメだよと教えてきました。
息子とアイスキャンディーを作ったこともあり、息子は冷たくておいしいと食べていました。
夏に屋外で一緒にアイスキャンディーを食べて、アイスキャンディーが溶けて手がベタベタになったこともありました。
冬には寒い中、1日中雪遊びをしたこともあります。
手の平にのった雪が解けていく様子も見ています。
そして普段から「今日は最高気温〇度だから暑いね」とか、「最高気温〇度だから寒いね」と話したりしてます。
その結果、息子が考える水が氷る温度は100度です。
普通の子はこんな感じです。
体験と勉強は別で考えたほうが良い
私は息子に勉強もたくさんさせていますが、体験もそれなりにさせています。
おでかけブログではないので、ひとつひとつは書きませんが、幼い頃から毎年の季節ごとの収穫体験をはじめ色々な体験を親子でしています。
それは息子を優秀にするためでも中学受験のためでもなく、純粋に今しかない息子の子供時代を一緒に楽しみたいからです。
期待してやっているわけではないので、別に息子が体験から学んでなくてもがっかりはしません。
ただ中学受験の専門家のような人達が、子供は体験から学ぶから、幼い頃は先取や勉強よりも体験を重視したほうが良いと言っているのを見ると、なんだかもやっとします。
それを信じて出遅れてしまった普通の子が勉強についていけなくなっても、その人達は気にもとめないでしょう。
個人的に体験から自然と学びとれるのは優秀な子限定だと思うので、普通の子はあまり体験からの学びに期待はせずに、勉強は勉強で、こつこつやっていったほうが良いと思います。
そして体験は勉強のためではなく、親子の素敵な思い出づくりとしてやっていけば良いと思います。
子供との思い出は一生の宝物なので、勉強できるようにならなくても、絶対に意味はあると思います。
体験は大切だけど、それでかしこくなると考えるのは、とても危険だと思います。