誰もが色眼鏡を持っている
世の中には様々な育児本や育児記事、育児ブログなどがあふれています。
どんなに著名で権威のある方でも、多くの中学受験生を見ている方でも、必ずその人なりの色眼鏡を持っています。
もちろんこのブログも私の色眼鏡を通して見たことや感じたことを書いています。
だから何でも妄信するのではなく情報を精査して自分で考えることは大切だと思います。
人は見たいものを見る
例えば〇〇式というような特殊な教育をおこなっている幼稚園を見学した人がいるとします。
〇〇式に好意的な人は、その幼稚園の中で楽しそうに参加している子供を見て「目が輝いている」というでしょう。
逆に〇〇式に否定的な人は、そのクラスの中で一番つまらなそうに参加している子供を見て「目が死んでいる」というでしょう。
人は自分のイメージに合う子供を探してその子に注目します。
だからこのブログも含めて、こういう子がいましたという話は話半分で聞いておくのが良いと思います。
統計のない情報には注意が必要
大勢の生徒を見てきた塾講師や家庭教師の先生方も、自分の教育方針に合う優秀な生徒ほど印象に残ります。
そして日本には小さい頃は子供らしくのびのび遊ぶ教育を推奨する人が多いです。
遅くに受験勉強をはじめて逆転合格した子の話をする人もいますが、そういう子は珍しいからこそ印象に残りやすいです。
早くから勉強に取り組みそれなりの結果を出した子は、ありきたりで先生の印象に残る生徒ではないのだと思います。
だけど自分の子供の教育を考える上では、その他大勢のありきたりな生徒の情報こそが大切になってきます。
志望校に合格する生徒の多くがどのような子なのかという視点が非常に重要だと思います。
だから情報を見る時は、書いてる人がその人の視点で見たいものだけを見て書いた話なのか、ある程度の統計をもとにして書いた話なのかを考えたほうが良いです。
特に1人の子供に注目した話などは、見た人の色眼鏡が色濃く反映されている可能性が高いでしょう。
楽なほうに流されない
育児や子供の教育は大変で、思うように進まないことも多いと思います。
そういった時に小さい頃はのびのび自由に育てたほうが将来的に優秀に育つという話を聞くと、流されそうになることもあると思います。
親子で衝突するのは疲れますし、子供を自由にさせていたほうが親の負担も減り楽になります。
だけどその結果、優秀な子ではなく手のつけられない子に育ったとしても誰も責任をとってくれません。
たくさんの情報の中から情報を取捨選択して、最終的に子供をどのように育てていくのかを決めるのは親の自由です。
ただ甘言に惑わされて、楽なほうに流される形で教育方針を決めるのは良くありません。
「教育方針のぶれ」にも書きましたが、途中で教育方針を変えるのは子供のためにもなりません。
一度決めた教育方針をきちんと最後まで貫けるのかを考えた上で、教育方針は決めたほうがよいと思います。