体力と学習に必要な体力は別
よく中学受験には体力が必要と言われます。
確かに私も基本的な体力は必要だと思います。
息子を見ていても小学校から帰ってきて疲れている日は、頭を使う問題があまり解けていません。
だからと言って、低学年のうちは勉強なんてさせずに外遊びをさせておけば良いとも思いません。
優秀な子なら外遊びをして体力さえつけていれば、高学年になった時に集中して勉強できるようになるかもしれません。
ただ普通の子の場合、どれだけ体力があるかと長時間勉強に集中できるかは、必ずしも比例しないと思います。
世の中には勉強に長時間集中できる力を勉強体力や学習体力と呼ばれる方もいます。
これらは外遊びをして肉体的な体力をつければ自然とつくというような単純なものではないと思います。
学習面の体力は少しずつ伸びる
学習面の体力は毎日の学習習慣の中で少しずつ伸ばしていくしかないと思います。
息子は最近、漢字検定7級の過去問を自宅でやっていますが、テスト時間の1時間は集中して問題を解けています。
また「ハイレベル算数ドリル500題 小学3年」のような難しい問題集も、30分近く集中して考えられるようになってきています。
おでかけをしない休日は、休憩をはさみながらですが数時間は勉強しています。
これらの学習面の体力は、すぐについたわけではありません。
息子が机の上での勉強を始めたのは3歳頃ですが、そこから少しずつ勉強に集中できる時間が伸びていきました。
最初は簡単なプリント1枚やる数分程度しか集中できませんでした。
問題数が増えて時間がかかるようになると、手が止まってしまうこともよくありました。
だから幼児期は少しずつこまめに休憩をはさみながら勉強していました。
学習面の体力作りには親の努力も必要
学習面の体力をつけるのに近道はないと思います。
本人に目標ができて強い意思がめばえれば、急に勉強に集中することもあると思います。
ただ、それを親がコントロールするのは難しいと思います。
だから地道に毎日の勉強を通して学習面の体力をつけていくしかありません。
そして学習面の体力は、普通の体力のように子供を公園で自由に遊ばせておけばつくものでもありません。
学習面の体力をつけるためには、最初は親が子供の隣で見守る必要があります。
最初は子供が嫌がらない程度の簡単なプリントで、短い時間からはじめるのが良いと思います。
子供の様子を見ながら少しずつ1回の時間を伸ばしたり負荷をあげていきます。
今の学習面の体力がつくまで息子は3年かかっています。
子供が小さいうちは特に手間がかかりますが、中学受験をする上で学習面の体力を早めにつけておくことは大切です。
学習面の体力や学習習慣を幼い頃からつけておけば、小学校入学後に学校の勉強や宿題などで困ることも減ります。
最初は親の努力も必要になりますが、その分あとで楽になると思います。