ある家庭
以前、ある親御さんの話をネットで見かけて、色々と考えました。
メモをとっておらずうろ覚えなので、一部違うところがあるかもしれませんがご了承ください。
その家庭にはお子さんが2人いらっしゃいました。
上のお子さんは最初は偏差値40台でしたが、親御さんが熱心に勉強を教えられて、偏差値60台の学校に合格されたそうです。
ですがお子さんは、親御さんに追い詰められ、勉強漬けの日々が続き、少し鬱っぽくなってしまったそうです。
親御さんは、それをとても後悔されていました。
だけど、その結果、憧れの学校には行ったお子さんは、良き友人に恵まれ、周りに引き上げる形で英語も熱心に勉強し英検も上位の級を取られたそうです。
不登校になることもなく、楽しく学校に通い、周りの影響で自然と勉強もできるようになる最高の環境だと感じました。
先取学習
下のお子さんは上のお子さんの時の経験を生かして低学年から算数の先取学習をされたそうです。
その結果、上のお子さんの時に苦労した算数は、得意になったそうです。
また上のお子さんの時の反省から、お子さんの自主性に任されたようです。
ただ、その結果、激しい反抗期がきてしまい、勉強を放棄したりテストを受けなかったりした時期もあったそうです。
それでも、最終的には、それなりに勉強して受験に挑まれたようです。
結果は、はっきりとは書かれていませんが、本人も親御さんも納得のいく学校に合格されたと感じました。
ただ、最後に親御さんが、どうしても受けて欲しいと思っていた学校の受験は拒否されてしまったそうです。
どちらが良いのか
鬱気味になるほど、親が追い込んだけど、偏差値60超えの学校に入って、周りの友人に引き上げてもらい楽しく過ごした上のお子さん。
低学年から先取学習をはじめたけど、途中で反抗期が来て、自主性にまかせた結果、親御さんが希望する学校の受験自体を拒否した下のお子さん。
どちらが、本当に幸せで、どちらが本当に正しいのか、判断するのは難しいと思います。
ただ、個人的に思うのは、一時期でもきつい思いをしても、必死でくらいついて頑張った子は、後々強いと感じます。
あの時乗り越えられたんだから、次も乗り越えられるという成功体験になったり、辛いことがあっても、あの時と比べれば今はぜんぜんマシだと思える可能性が高いからです。
昨今、子供の自主性に任すことが良いことだと言われる風潮が強いですが、それは自分から勉強やスポーツなど何かを頑張れる子に対してなのではないでしょうか。
普通の子を親が放置すれば勉強せず、ゲームばかりして、いつの間にか勉強嫌いになってしまうこともあります。
逆に、幼い頃から親がうまく導き習慣づけしていくことで、良い道にすすめることもあると思います。
そういう意味で、その親御さんが反抗期が来る前に、算数を先取学習しておかれたのは正解だったと感じます。
下のお子さんも納得のいく学校に進学されたようなので、きっと楽しい学校生活を送れるとを願っています。