叱らない育児
近年、日本では叱らない育児を良しとする人もいます。
だけど、そういった先生の話をよく聞いてみると、実は乳児期とかイヤイヤ期に入る前ぐらいまでのことだったりすることもあります。
また、叱らないけどダメなことは、絶対にさせないという教育論の方もいて、普通の人が思い描いているような叱らない育児とは、かなりかけ離れていると感じられる部分も多いと感じます。
実は叱らない育児だった
叱らない育児は、本来、手のかかる育児です。
そして、子供によっても、その方法は違います。
1歳ぐらいまでの時期は、実は私も、ほぼ叱らない育児をしていました。
とにかく危ないものは届かない所に隠し、ベビーゲートをいくつもして、起きてる時は、子供からほとんど目を離さない育児をしていました。
すると、叱ることは、ほぼないんですよね。
子供が何かしそうになったら、「これは〇〇だからダメだよ」と言って取り上げて遠くにおくだけですみます。
子供が自分の思い通りに行かなくて泣くことも多々ありましたが、再数的に「〇〇はダメ」と言い続ければ、子供は何となく理解して〇〇を要求しなくなります。
子供の学び
まだ言葉の話せない小さな子供だって、指差しで要求できるのですから、毎回要求しても要求が通らないものと、すぐに与えてもらえるものは、繰り返せば理解できると私は思います。
だから、毎回大人が同じ対応をすれば、子供は自然に良い事と悪い事を学んでいくと思います。
また、子供は失敗から学ぶから、どんどん失敗させたほうが良いという人もいますが、私は賛成できません。
毎日、飲み物をこぼす子は、ふざけてこぼしても、ふけば良いと学びます。
でも、もし外食でこぼせば、自分だけでなく他人や店に迷惑がかかることもあります。
飲み物をこぼすという行為は、人の大切な物を壊したり、二度ともとに戻せない状態にすることもあるのです。
だから、こぼさないように自分の手の可動域に、飲み物をおかず、飲む時や注ぐ時は気をつけることを、根気よく教えていくことのほうが大切だと思います。
とにかく叱らない育児の表面上だけをとらえて、とにかく主体性が大事と自由に叱らず育てる方も多いですが、叱らなくて良いのは1歳ぐらいまでだと思います。
2歳以降のイヤイヤ期に対応を間違えれば、親を奴隷のように使う子になったり、ルールを守れず結局大きくなってから叱らなくてはいけなくなります。
それに全く叱られてこなかった子は、やはり忍耐的にも、精神的にも弱さを感じます。
HSCの傾向が強い息子が楽しく幼稚園や小学校に通えているのは、きちんと叱ってきた影響もあると思います。
だから、学校で叱られることがあっても、自分の中で折り合いをつけて我慢できている部分はあると思います。
ルールはきちんと守らせて、適度に叱っておいたほうが、幼稚園や小学校に入ってからも、行き渋りや、登園拒否、登校拒否の確率は減らせると思います。
逆に幼児期後半の叱らない育児と称した放任主義の育て方は、小学校に入ってから問題が出ることが多いと感じます。