相性
たまに、低学年のうちから、早くに塾に通わせて塾との相性を見るという人がいます。
私も以前は、その考えに賛成でした。
だけど、今は、息子を1年生からサピックスに通わせた結果、あまり賛成できない立場になりつつあります。
何年生からの通塾が合うかは、本当に子供によると思います。
5年生から通って塾についていけず、辞めてしまう子やさぼってしまう子もいます。
ただ、例え低学年の頃に喜んで塾に通っていても、そのまま塾に通い続けられるとは限らないと感じています。
教材
例えば教材の仕様は塾により違います。
だから塾ごとの教材との相性を見るというは良いと思います。
サピックスのように、毎週プリントが配られる塾もあれば、予習シリーズのように製本されている塾もあります。
この点は、個人的には圧倒的に予習シリーズのほうが使いやすいと感じています。
息子はサピックスの復習は、低学年の今は、本当に最小限しかしていませんが、本格的にやるとなれば大きなA3プリンターが必要になると思います。
しかも息子も私も発達障害の傾向があり、物をよくなくすので、将来的にサピックスのテキストを失くさないか不安です。
その点予習シリーズは、失くしにくいし、失くしても買いなおせば良いだけですから、とても安心です。
4年生以降は、本当に気をつけたいと思いますが、できればサピックスも四谷大塚のように製本してほしいです。
先生
先生との相性は結局テストの点数次第でクラスが変わるので、あまり意味がないと思います。
ずっとトップをとれる天才児や、頑張れば巻き返せる子は良いですが、下がった先の先生が嫌いな先生だとテンションが下がったままになることもあります。
大切なのは、多少嫌な先生でも淡々と学習を進められる精神力ではないかと思います。
もうひとついえば、どんな先生からも好かれるような、コミュニケーション能力が必用なのかもしれません。
まぁ、息子には難しいので、前者を頑張ろうと思います。
あと低学年と高学年の先生は違うという話も聞くので、低学年の先生が優しくって大好きだったからと言って、高学年の先生も同じように教えてくれるとは限りません。
だから、子供が先生が好きで楽しく通っていても、ある日突然、クラスが変わり嫌いな先生になることも考えられます。
そうなると、子供の通塾意欲が下がることも、ありえます。
低学年
低学年のサピックスの授業は過度な先取りはありません。
脳トレのような頭をひねって頑張って考える問題も、たまに出ますが、大量に暗記したりする必要もなければ、何度もやって、やり方をきちんと覚えれば解ける問題が多いと思います。
だから塾との相性というよりも、勉強との相性や、ひらめき力、努力や忍耐力は低学年でもわかると思います。
低学年の時点で、既に勉強を嫌がるようなら、将来的にも勉強を嫌がり続ける可能性が高いので、撤退もありだと思います。
低学年は月額の費用も安いので、高学年になってから撤退したり、さぼるぐらいなら良いかもしれません。
ですが、余程のことがない限り、勉強嫌いの子は勉強嫌いのまま大きくなることが多いのではないでしょうか。
撤退したところで、公立の子は高校受験があるので、それなりの高校に行ってほしいのなら、結局、勉強しなければ、なりません。
勉強嫌いの子が人と差をつけようとするなら、英語も含めて、高校受験に向けて、先取でこつこつ進めていくなどの対策が必要になってきます。
だから、まだ本格的な反抗期を迎える前の低学年のうちに、親が時間を作って、子供の学習習慣を作るのが良いと思います。
高学年
私が早くから塾に通わせて相性を見ても無駄だと思う一番の理由は高学年の学習の難しさです。
ここは、はっきりいって地頭と勉強量の差がもろに出る部分だと思います。
低学年や中学年ぐらいまでは、毎日1~2時間ぐらいの勉強量で、習い事をしていても、良い点数をとれていた子が、途端に辛くなると思います。
これは、私が予習シリーズの5年上の算数のみを、今やっていて感じていることです。
4年の応用問題が5年では下位のクラスの普通テストに出ていて、息子も学年が上がっているのに、4年生の予習シリーズをやっていた頃より苦労しています。
1年生の時は算数だけに集中すれば1週間程で基礎はマスターできましたが、今は1単元に数週間かかっていても基礎を、きちんと理解できていないことも多いと感じます。
息子はまだ5年の前半ですが、5年の後半の時点で、きつくなって撤退する子はSNSやブログを見ていても多いです。
だから、低学年から相性を見て、高偏差値をとっていても、本当にその塾が合うかは、5年生の後半以降にならないとわからないのだと思います。
息子を見ていて感じる相性
相性を見るのなら、塾との相性よりも、勉強や中学受験との相性を見るほうが良いと思います。
ちなみに、息子は先取学習のおかげで、ある程度苦手分野も徐々に判明してきています。
まぁ、先取前から苦手だと思っていた分野でしたので、意味があったかは不明です。
そして、抽象的な概念が必要な5年生の問題は、やはり基礎問題ですら混乱することもあります。
それでも、何度も同じ問題を考え挑戦する姿を見ていると、勉強との相性は今のところ、それほど悪くはないと感じます。
ただ、当然息子は天才ではなく優秀なわけでもないので、このあと偏差値は落ち、きっとクラスも落ちます。
その時、塾がどういう対応をしてくれるかで、本当の相性がわかるのかもしれません。
励ましたり応援してくれれば良いですが、酷い叱責があった場合や、騒がしくて、とても勉強に集中できないなど、クラス自体に問題があった場合は転塾も考えると思います。
もちろん塾には相談しますが、やはり一番はクラスの雰囲気や先生で、それが良いことが一番だと思います。
そして、決して一番上のクラスが全てにおいて良いとは限らないのだと思います。
低学年から通ったところで、高学年の時のクラスや塾との相性がどうなのか、わからないというのが私の本音です。
ただ、低学年から過剰に塾を嫌がるようなら、念のため他の塾を見てみるのも、ひとつの手だと思います。