自分でやらせる
前にとあるネット記事に「子どもが自分で物事をやり遂げられるよう、『親に頼らず自分でやりなさい』と手助けせずに、あえて厳しくするのがしつけだと思っていませんか?」と書かれているのを見かけました。
この記事を書いた方にとっては、これが厳しい教育にあたるようです。
だけど、見方を変えれば、これは放任主義にあたり、厳しくというよりも、のびのびと子育てしているともとれるのではないでしょうか。
正しい手順を教えることもなく、ただ子供を放置しているにすぎず、とりあえず、のびのび自由にさせている教育と大差ないように感じます。
厳しいしつけ
以前、厳しい教育については「厳しいしつけ」でも書きましたが、私の思う厳しい教育とは、親子共に決めたルールを守る教育です。
ルールが守れるようになるために、口うるさく注意することになっても、幼い頃から毎日少しずつ親が教えて、必ず約束を守らせて、できたら、ほめることを繰り返すような教育こそが厳しい教育だと思います。
そうやって、1人でもできるようになることを増やしていくことこそが、多少厳しくと育てることになったとしても、子供の自立につながる教育になると考えています。
「面倒だから、お母さんがやって」はダメだけど、「わからないから教えて」は全力応えることが大切だと感じます。
また、何度挑戦しても、どうしてもできない時は、教えながらやってあげてもいいと思います。
「面倒だから」という理由で親にやらせるような子供に育てることは、甘やかしですし、子供が家の中で王様になってしまう危険性が高いと思います。
だけど、どうしてもできない時は親が助けてくれるという信頼関係も大切だと思います。
自立
厳しい教育とは、子供を放置することではなく、子供が自立できるように、少しずつ教えることだと私は思います。
例えば欲しいと泣き叫べば何かを買ってもらえると、子供は泣き叫べば買ってもらえるんだという成功体験をつみます。
そして、そこから、欲しいものがある時は泣き叫んで癇癪をおこせば良いと学びます。
だけど、もし欲しいものがあると泣き叫んだ結果、商業施設を出ることになり、外食もなくなれば、子供の中でそれは失敗体験になります。
子供は泣き叫んでも癇癪をおこしても良いことは一切なく、むしろ悪いことがおこると学びます。
子供が泣くとつい甘やかしたくなる親も多いと思います。
だけど、そこであえて厳しく商業施設で泣き叫んだら帰るという約束を守らせることで、子供自身も早い段階で我慢することを覚えて、後々楽になると思います。
特に、特性のある子は我慢することが苦手なので、幼い頃から、少しずつ我慢することを、教えていったほうが良いと思います。
自分で好きなようにやりなさいと、親が甘やかして何でも放置していると、子供は自分の好き放題にやって、後で手に負えない子に育つこともあります。
だから、あえて厳しくやり方や、社会のルールを教えていくことが大切だと思います。