子供という枠にはめたがる大人達 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

子供という枠にはめたがる大人達

子供らしさ

最近ネットや育児本などで、色々な意見を見聞きしていて、子供を「子供」という枠にはめたがる人は多いなと感じています。

こういう話をすると、先生の話をきちんと聞いてお返事できる子や、どんな友達とも仲良くできるような子を想像される方が多いのではないでしょうか。

だけど私は逆に、天真爛漫な子供らしさにこだわる大人が、とても多いと感じています。

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ダメ

子供は子供らしいほうが良いとか元気がなければだめとか、親の顔色うかがったらだめとか、自己主張は強い子のほうが良いとか、それだって勝手な大人の尺度なのではないでしょうか?

子供によって性格も、成長速度も違います。

一番大好きな親に褒めてもらいたいから、親の顔色をうかがうのは、本当にだめなことなのでしょうか。失敗することが不安で怖いから、返事がわからないから、親のほうを見るのはそれほど悪いことなのでしょう。

外で元気いっぱい遊ぶよりも、部屋で本を読むのが好きだったり、勉強が好きでも良いのではないでしょうか?

大人しく先生の話や親の話を聞ける大人びた子だって、子供は子供です。

私には誰でもどんな子でも、子供らしくないとダメという大人達の凝り固まった価値観のほうが、滑稽に感じてしまいます。

我慢

親が喜ぶほうを選びたいと思うのは、子供に我慢を強いていることになるのでしょうか?

例えば違うケーキが2個ある時に、自分が好きなケーキよりも、子供に好きなケーキを食べさせたいと思う親は多いでしょう。

それは子供のために我慢しているのではなく、自分が好きなケーキを選ぶよりも、子供の笑顔のほうが価値があると親が感じているからではないでしょうか。

だから自分が好きなほうを選ぶよりも、親が喜ぶほうを選びたいという子供の純粋な気持ちを全否定して、子供らしさという枠に無理矢理はめようとする大人達には正直疑問を感じます。

子供を見る目

幼い子ほど親子のつながりは強いです。

だから子供が親に喜んで欲しいと思うのは当然です。

世の中には、みんなからの喝采からよりも、親に褒めてほしいから1番を取りたいという子もいます。

だけど、みんなからの喝采が欲しくて1番を取りたがる子は子供らしいと言われ、親を喜ばせたいから1番を取りたいと言う子は親の顔色をうかがう良くない子かのように言われます。

こういう子供を見る目が、子供を子供という枠にはめているのではないでしょうか。

子供の自由

学校教育においては、時に子供を枠にはめなければいけない時があります。

それは、子供に平等に最低限の教育を受けさせるために、必要なことだからです。

だけど、子供が親のために1番になりたいと思っても、周りからの喝采が欲しくて1番になりたいと思っても、商品目当てでも、誰の教育の権利も侵害しません。

それなのに、子供を子供らしさという枠に収めようとすることこそが、子供の自由の権利を侵害しているのではないでしょうか。

子供らしさという枠にこだわり、そこから外れた子を指示待ち人間になると批判し、子供らしさの枠の中に子供をおさえこもうとするような大人達こそ、自分が子供を枠に収めたがっていることに、気付いていない方が多いと感じます。

子供はありのままで良いとおっしゃるのであれば、親のために頑張る子も、将来のために頑張る子も、決められたことをやるほうが安心する子も、全ての子供のありのままを認めるべきではないでしょうか。

大人の思い描いた子供らしさなんて、所詮大人の勝手な枠組にすぎないと思います。

それに、とらわれるのは、ひどくおかしなことだと感じてしまいます。

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