非行化のサイン
以前、「非行化する子どもたちのサインは小2ごろから現れる。知っておきたい少年鑑別所の仕組みと過ごし方」という記事を読んだことがあります。
記事によると小学2年生ぐらいから少しずつ「勉強についていけない」「遅刻が多い」「じっと座っていられない」など、サインが見えてくるそうです。
記事を書かれた児童精神科医の先生は、その背景のひとつに、発達障害やグレーゾーン、知的障害といった問題があるのではないかとお考えのようでした。
これらのサインを見逃されたまま育った子が中学生になると、対応が困難になるようです。
その結果、不登校になったり、不良仲間とつるんだり、万引きなどの事件をおこしてしまうこともあるようです。
この記事を読んで、改めて早い時期に子供の異変に気付き、子供の社会性を育てていくことが、子供の将来のためにも大切だと感じました。
トレーニング
事件をおこした少年の中で、発達障害や知的障害の可能性がある場合、医療少年院へ送られることもあるそうです。
少年院では「怒りのコントロール」や「問題解決トレーニング」や「認知機能強化のトレーニング」が行われるそうです。
近年子供を自由にさせて、個性を伸ばそうとする子育てや、叱らない子育てをする家庭も多いです。
だけど怒りをコントロールすることや、認知機能を強化することで、再犯の可能性を防げるのであれば、これこそが子供を犯罪者にせず、社会性を育てる上で、大切なことだと言えるのではないでしょうか。
乳幼児期
世の中には優秀な子もいれば、桁外れの天才もいます。
逆に人よりも理解に時間のかかる子や、集団に合わせるのが苦手な子もいます。
のびのびと育てて個性を伸ばす子育ては、優秀な子や天才児には向いていも、人より発達が遅い子や、感情を制御する力が弱い子には、向かないのではないでしょうか。
だけど幼児期から低学年頃までは、多少の問題行動があっても「活発」や「やんちゃ」と言って、現実を見ようとしない親御さんも多いです。
低学年頃までに適切なサポートをしながら育てられれば、将来子供が非行化するリスクを減らせるのではないかと私は考えています。
ペリー就学前プロジェクトやアベセダリアンプロジェクトの結果を見ても乳幼児期に教育を受けた子供達は犯罪率も低下しています。
将来子供を非行化させないためにも、乳幼児期は一番手を抜いてはいけない時期だと感じています。
そして、耳障りの良い言葉に流されるのではなく、子供の特性をしっかり見極めて育てることが大切だと思います。