昔の絵本
以前ある方の記事をネットで読んでとても疑問を感じました。
その記事は日本の発達障害の過剰診断について書かれていました。
私も、今の日本の発達障害の増加は確かにおかしいと感じています。
これまで家庭や幼稚園や保育園で、厳しく躾けられて、集団行動になじめていた子が、今は入学まで、叱られず自由にされているのもひとつの原因だと思います。
昔の絵本には、保育園でお昼寝の時間に走り回る子が押し入れに閉じ込められる描写がありました。
そういうことが、実際に普段の生活の中でに行われていても、誰もそれを問題視していなかったのだと思います。
ただ、そうやって失敗体験をして叱られ罰を与えられた子供は、次は同じ過ちを犯さないようにしようと思うのでしょう。
ですが、今同じことをやったら、確実に大問題になると思います。
母親
その記事に出てきた先生のお母さんは、その先生が変わりものだと気づいており、将来、勤め人にはなれないから、とにかく医者でも弁護士でも、なにか資格を取るようにと、言って育てられてきたそうです。
実際に、お母さまの指示通り、その方はお医者さんになられたそうですが、それは、たまたま頭が良かったからではないでしょうか?
医者や弁護士なんて、誰でもなれる仕事ではありません。
また、その方には弟さんがいて知的障害的な時期があり、小学校2年生の時に、当時の特殊学級に行くようにと言われたそうです。
だけど、そのお母親は、そんなはずないと断然として拒否されたそうです。
認めない
発達障害や学習障害などの障害があっても、それを認めない、親御さんは多いそうです。
長野で立てこもり事件をおこし複数の人を殺めた犯人は、幼稚園の園長から多動児の傾向を指摘されているにも関わらず、父親は「子どもはそんなものだろう」と気にもとめなかったそです。
自分の子供に障害があると認めるのは、辛いと思います。
でも早くに知って、早くに備えれば、軽度の障害なら、周りになじんで普通の生活をおくれることもあるのではないでしょうか?
逆に、親が何も教えず、注意もせず、療育にも通わせず、放置し続ければ、授業妨害や他害、不登校など別の問題に発展することが多いと思います。
まさかうちの子が
私も詳しくはありませんが、少し調べた限りでは、療育に近いことは家でも、できると感じます。
昭和の時代はきちんと教えられ、時には叱られることで、子供達は集団になじんでいけたのではないでしょうか。
だからこそ、今よりも発達障害も少なかったのだと、私は思います。
昭和のやり方の全てを肯定するわけではありませんが、集団になじめない子に対して、自由にさせていたら、好きなことを見つけて幸せになるとか、大物になるというような楽観的な考え方は、よくないと思います。
先生から指摘されているということは、学校にもクラスの友達にも迷惑がかかっている可能性があるということです。
だから普通学級で過ごしたいなら、親が勉強を教えたり、集団行動をとれるように、家や専門機関などで訓練していくしかないのではないでしょうか?