不登校
以前、SNSで見かけた話ですが、不登校に悩んでいる親御さんが「お母さんが働いてるから子供はさびしかったのかな」と人から言われて、傷ついたことを書かれていました。
その方はお子さんを1歳から保育園に預けていたそうです。
その投稿に対して不登校と親の就労は関係ないと否定される声が多く寄せられていました。
ただ内容を見ていると、関連を否定されている元不登校の方達も、親御さんは働かれていたそうです。
不登校の原因
個人的に不登校が増加している原因については、ずっと気になっています。
「不登校が過去最多」にも書きましたが、原因のひとつは世の中が不登校に寛容になってきたことだと私は考えています。
ただ近年共働きが増え、早くから子供を預ける家庭が増えるにつれて、不登校も増えてきていると、考えられなくもない気がしています。
確かに子供の不登校に悩む親に対して配慮のない発言だと思いますが、実際の関連性はわからないのではないかと感じました。
愛着形成
不登校の原因の全てが親の仕事のせいだとは、私も思いません。
不登校は凄惨ないじめが原因の場合もありますし、起立性調節障害などの影響もあります。
ただ幼い頃の愛着形成がしっかりできていないと、後々問題が出るという研究結果もあります。
だから根拠もないのに、思い込みだけで全否定してしまうのも違う気がしています。
全員保育プログラムの影響
昔カナダのケベック州で全員保育プログラムが行われた結果、その地域の子供は他の地域の子供よりも非認知スキルが低くなったそうです。
他の地域と比べると、10代以降で生活に対する満足度が低くかったり、犯罪率が高いという差が出たようです。
この結果だけを見て判断することはできませんが、色々な側面から物事を考えてみることは大切ではないかと感じます。
ただ、もし本当に不登校と親の就労状況や、保育園に預けられる年齢に関連性があった場合、女性の社会進出に悪影響を与える可能性もあります。
だから、なかなか調査が進まないのではないかと勝手に想像しています。
将来的には調査が進み関連性が指摘される可能性もありますが、それには、まだまだ時間がかかるのかもしれません。
もちろん調査の結果、関連性がないという結果になることも考えられます。
だから、どう子育てしていくか親はよく考えて、選択していくしかないと思います。