かわいそう
「カンニング」でも書きましたが、息子は以前サピックスでカンニングしてる子を見つけたことがあります。
だけど、その子が怒られるとかわいそうだと思ったらしく、先生には言わなかったようです。
息子がいたずらされるのを見ていた友達が先生に報告してくれた時も、先生に「嫌だったの?」と聞かれた息子は本心を言えませんでした。
息子になぜ本当のことを言わなかったのか聞くと、その時も「いたずらした子が怒られると思ったら、かわいそうで言えなかった」と言っていました。
息子は自分のせいで、友達が先生に怒られるのを嫌がる傾向があります。
それが息子なりの優しさなのかもしれませんが、不正を見逃すのは良くない気もしています。
それに、せっかく勇気を出して先生に報告してくれた友達にも申し訳ないです。
実際に息子はいたずらされて困っていたようですが、先生に本当の気持ちを伝えられなかったので、先生の中では子供同士の遊びと判断されている可能性が高そうです。
ひどい暴力や友達が本当に困っている場合は別ですが、自分が少し嫌だったことや、周りに害がないことについては、息子は積極的に先生に言うことができないようです。
ふざける子
先日、階段でふざけて危険な行為をしている子供達がいたようです。
かなり危険な行為だったので「先生は見てた?」「ちゃんと注意してた?」と息子に聞きました。
すると息子は「先生は見てなかったけど、ぼくが先生に言ったから、ちゃんと注意してたよ」と、けろっとした顔で言いました。
少し前まで「友達が怒られるとかわいそうだから、先生に言えなかった」と言っていたのに、あまりの違いに少し驚いてしまいました。
息子の判断基準
その時は驚きましたが、後で息子の中に、ある判断基準があることに気づきました。
私は息子が幼い頃から、階段でふざけることに対して厳しく注意してきました。
階段から落ちたら死んでしまうこともあるから、階段はふざけずに慎重に上り下りするようにと言い聞かせてきました。
だから息子にとって、階段でふざける行為はとても危険な行為です。
実は昔、息子と同じ年の子がふざけて階段から落ちてしまい、怪我をしたことがありました。
だから友達が先生に怒られるよりも、友達が危険な行為をして怪我をすることのほうが、かわいそうだと息子は判断したようです。
大人には不思議に思える判断でも、子供の中には色々な判断基準があるのだと考えさせられる出来事でした。