さぴあ作文コンクールの課題図書
ひと月ほど前に、息子がサピックスから「さぴあ作文コンクール」のお知らせのチラシを持って帰ってきました。
私は作品を提出するようなコンクールで親が子供に手を貸すのは良くないと思っています。
誤字などは添削しても良いと思いますが、親の指示で表現を変えさせたり文章を付け加えたりするのはダメだと思っています。
息子は読書は好きですが、まだ自分1人で上手な文章は書けません。
だから今年のコンクール参加は見送る予定です。
自力でそれなりの文章を書けるようになり、息子が参加したいと言ったら将来的には参加させようと思います。
ひかる石のおはなし
コンクールには参加しませんが、息子は読書は好きなので課題図書の本を買って読ませてみました。
低学年向けの課題図書は「ひかる石のおはなし」でした。
さすがSAPIXが課題図書として選ぶだけあり、とても素晴らしい児童書でした。
字は大きめで文章量も多くなく、難しい表現も少なくて低学年の子供にもわかりやすく無理なく読めます。
かといって子供向けのわくわくするような楽しいファンタジーの話ではありません。
子供や父親が母親の死に向き合うといった現実的な問題も描かれています。
ちなみに私も読みましたが、途中で感情移入して泣きました。
文字量は少ないですが幼い息子には少し難しいテーマだとも思いました。
また理科の学習につながるような話も所々に入れられており、子供の知的好奇心を刺激する工夫がされていると感じます。
以前、博物館で見た蛍石の話も出てきて息子も喜んでいました。
息子の感想
息子は、まだ読んだ本の感想をうまく伝えることができません。
物語の要約も、まだ上手にはできません。
だから普段息子に本の感想を聞いても「〇〇のところが面白かった」という単純な回答が多いです。
今回は少し詳しく感想を聞いてみましたが、主人公の男の子が母親の死を乗り越えて話せるようになったところが良かったと言っていました。
また「光る石は本当はお母さんだったのかもね」とも言っていました。
この物語を通じて、息子の中に少しでも何か感じるものがあったら良いなと思います。
普段息抜きに読む楽しいお話も良いけど、こういった考えさせられる内容の本も少しずつ息子に読ませていきたいなと思いました。