低学年の学習
よく低学年の勉強について、話題にあがるのは低学年の子供に、先取り学習させるべきか、学年なりの思考力を鍛えるようなドリルをさせるかという問題です。
前にお子さんが御三家に合格した子の親御さんが言っていましたが、思考力を鍛えると言っても、言い回しを難しくしたり、かけ算や割り算を使わず無理やり問題を解いたりしているだけだから、だったら先に進んだほうが良いというようなことをおっしゃっていたと思います。
また他の親御さんも難関校方、小1の難問でも小3なら簡単に解けるし、低学年の難問はあまり手出ししなくて良いんじゃないかとおっしゃっていました。
私もその意見には賛成です。
未就学児
我が家は、未就学児に、最レベやくもんの問題集を先取学習に使っていました。
難しいところは教えてましたが、完璧に理解できるところは目指していませんでした。
低学年で習う範囲は、基礎なので、その後も何度も出てきます。
その中で、何度も復習していけば、良いかなと思っていました。
だから、とりあえず難問が解けなくても算数検定で合格するレベルを目指していました。
思考力中心のSAPIX
思考力問題よりも先取学習を優先したほうが良いと思う理由は他にもあります。
まずは、先取り学習を優先している算数塾が、良い実績をあげていることです。
そして思考力問題中心のSAPIXの低学年からの受講者がそこまで良い実績を出していると思えないところです。
まぼろしでなければ、数年前にSAPIXは低学年から通った子のほうが第一志望に受かる率が高いということをホームページに書かれていたと思います。
だけど、現在はそのページも見つかりません。
また低学年から通ったほうが有利ですというような実績も宣伝もないのが事実です。
先取り中心のフォトン
フォトンのホームページには、低学年のうちから1学年早めに学習する「飛び級システム」で、良い結果が出ていることが書かれています。
普通の子が普通の子と同じことをしていても普通の結果にしかなりませんが、違うことをすれば人と違う結果が得られると書かれています。
そして時間的な余裕のある低学年の頃こそ、飛び級で先に進むことが大切と書かれています。
その結果、2024年度は塾生87%が御三家や早慶以上に合格したとホームページに書かれています。
ちなみに、フォトンについては「フォトン算数クラブ」でも書いています。
実績
大規模塾で生徒数も多いSAPIXと、少人数制のフォトンとを単純に比べることはできません。
ただ、やはりSAPIXに低学年から通った効果が素晴らしい実績につながっているとも思えずにいます。
低学年から通っていても、落ちこぼれる子や辞めていく子もいます。
実際に実績を見てもフォトンの飛び級制度のほうが優れているのではないかと私は思います。
ですが、将来的には結局4教科を教えてくれる塾に通う必要があり、算数塾と他の大手塾を併用する覚悟も必要になってくると思います。