新聞記事
少し前にネットで見た新聞記事に、不登校児を再登校させる事業をされている方が紹介されていました。
しかもその方の支援を受け実行された方の9割が平均17日で再登校に至ったそうです。
これが本当なら驚異的な数値だし、ただ見守っている人達よりも、よほど高い再登校率だと思います。
近年、一度不登校になったら再登校できるのは4人に1人と言われています。
それと比べても、素晴らしい成果を出されていると感じます。
親とのやりとりだけで完結
不登校児を再登校させる事業をしているのは、小川 涼太郎さんという方で、ご自身の運営する会社の「スダチ」で不登校児を再登校させる事業をされているそうです。
しかもまだ29歳と若く、凝り固まった今の不登校児の支援の在り方を変えていってくれる存在になるのではないかと期待しています。
ちなみに再登校に至った人数は842人と多く、一般的なアプローチとは違って、子供には会わず親とやりとりだけで完結されているそうです。
昭和型と令和型
近年の不登校児の急激な増加について小川さんの語られている内容は、私の考えとほぼ同じでした。
昭和の時代は、規律をきちんと教えてれる存在がいました。
また親や先生の権限も強く、ある種の強制力がありました。
だけど強制的にやらされていたことでも、できるようになると楽しくなったり、習慣化されて気にならなくなったりしていたのではないでしょうか?
逆に今の子育ては、子供の主張を重視しすぎな家庭が多いと感じます。
そのほうが自主性や主体性が育つという人もいますが、私はむしろ真逆に育っている子のほうが多いと感じています。
何も強制されない子は、ただ楽でおもしろいほうに流され、色々なことが、どんどん面倒になってしまう。
学校の勉強や宿題ですら、面倒でやりたくなくなってしまう。
そして少し嫌なことがあると、学校に行くのすら面倒で嫌になってしまう。
また、楽で刺激の強い動画やゲームなどのデジタル機器を長時間使用するようになると、昼夜逆転し、余計に学校に行けなくなる。
不登校児の家庭の中には、こういった悪循環に悩まされている家庭が多い気がします。
そして、見守りという名のもと、ほったらかしにされ何でも許されてきた子供達は、年単位で不登校になってしまうこともあります。
早く広がってほしい
この会社に依頼して8カ月も不登校だったお子さんが8日で学校に行けたケースもあったようです。
そのお子さんの親御さんは、家庭では親が主導権を持ち、だめなことはだめと言うのは大切だと痛感されたそうです。
ずっと不登校だったお子さんが、コロナで父親が在宅勤務になって毎日口うるさく注意し続けた結果、学校に通うようになったという話もあります。
逆に不登校が長引いている家庭は、子供が王様状態のことが多く、昼夜逆転で家のこともせず、親に「〇〇が食べたいからコンビニで買ってきて」と、小間使いのように親を使っている子もよく見かけます。。
親子仲は良いにこしたことはありませんが、やはり子供が親より上の立場になるのはおかしなことだと思います。
この会社のようなシステムが、できるだけ早く構築され、見守りという名のもと放置されている子が1人でも減ってほしいです。
ただし、親子関係がある程度良いことが必用不可欠なようなので、そのあたりは注意が必用だと思います。