学校に来る
以前、知人が、難関中学に複数の合格者を出している小学校の先生と、話す機会があったそうです。
その学校の先生は「難関校に合格している子は、最後まで学校に来ている子が多いです」と話されていたそうです。
確かにそういった一面もあると思います。
きっと先生は、受験直前まで普段どおりに学校に通ったほうが、合格しやすいとおっしゃりたいのだと思います。
だけど、私はこの考え方は逆なのではないかと思っています。
学校を休む子と休まない子の違い
受験前まで小学校に通っているような子は、志望校に対して、学習能力に余裕のある子供達なのではないでしょうか。
偏差値的にも志望校に十分達しており、特に埋めるべき穴もなく、あとはゆっくりマイペースにこれまでの復習をやれば良いだけの子は、普通に学校に通っても合格できる可能性が高いのではないでしょうか。
だけど、学校を休んでいるような子は志望校には偏差値が全く届いておらず、埋めるべき穴が多すぎぎて、到底時間が足りず、学校に通っていては間に合わない子なのではないでしょうか?
そして前者と後者なら当然、前者の学校を休まない子のほうが志望校に合格する確率が高いでしょう。
直前になって、慌てて詰め込んで合格できるほど、中学受験は甘いものではないと私は思います。
それでも学校を休んで覚えた範囲が、出題されてギリギリで合格できる可能性がないとは言い切れません。
だから、最後の望みを託して、学校を休んでまで勉強するのではないでしょうか。
直前
直前まで普通に過ごしてくださいと、おっしゃる方は塾や家庭教師の先生にも多いかもしれません。
だけど「有名進学校合格者の就寝時間」でも書いたように、神奈川の有名な難関校の生徒の就寝時間は意外と遅いです。
確かに普段どおりに過ごして余裕で合格する子も大勢いるのでしょうけれど、そういう子はどういう子なのか一度冷静に考えてみることが、必要かもしれません。
常に成績トップ層の子供達は、直前に生活環境を変えてまで必要に勉強するはありません。
親は地頭の存在を忘れずに、子供に合った受験のスタイルを考えることも大切だと思います。