子供らしい子
日本では幼児期や低学年の頃は、子供らしい子をよしとする風潮が強いと感じます。
教育論者の方の中にも、幼い子供を良い子にさせようとする親に批判的な方は多いです。
だけど、子供が高学年や中学生になっても自由奔放な性格のままだと、今度は親の躾けがなっていないと批判されます。
偉い先生だけでなく、親御さんの中にもこういう方は多いと感じています。
親御さん自身が子供らしさや個性を大切にして育ててきたのに、その結果わがままに育ったり、問題児になると、それを子供のせいにして、子供を批判するような方もいます。
私はこういった教育に常々疑問を持っています。
助長と抑制
生まれつきの性格の差はもちろんありますが、それを助長するか抑制するかは、親次第だと感じます。
ただ大人が思う子供らしさは、親がある程度抑制しても、そう簡単にはなくならないと、息子を見ていて思います。
特に息子のように、精神年齢の幼いタイプの男児は、幼い頃から抑制し続けて、やっと普通の子と同レベルにできていると感じています。
たぶん、私が息子の特性を助長するような子育てをしていたら、入学直後から、つまずいていたのではないかと思います。
息子は、今のところ学校のルールは守れていますし、友達とも仲良く遊べています。
だけど、とても子供らしい面もたくさんあり、遊んでる時は、ものすごいテンションで喜んではしゃぐことも多いですし、家の中ではよくおちゃらけています。
厳しい子育て
私は人よりも厳しく育ててきた自覚はありますし、幼児期の息子は、同じ年の子よりも大人びていて落ち着いた子でした。
だけど持って生まれた資質が徐々大きくなると同時に、周りの子が成長してきたので、今は周りから浮かずに、何とか合わせられている状況です。
幼児期から厳しく言い聞かせてきたので、息子はオンオフの切り替えがある程度できているのだと思います。
だからといって息子の持つ子供らしさが失われているとは全く感じません。
子育ての段差
日本の子育ては、ある時を境に急に変わることを求める人が多いと感じます。
だけど、子育ての段差はなるべく低い方が良いと私は考えています。
ある時を境に急に負荷をかけるやり方は、子供としても、しんどいと思います。
特に人よりも周りに合わせることが苦手な子は、早めに練習しておかないと、入学後にうまく環境に順応できなくなると感じています。
実際に入学後の生活になじめず、早期に不登校になってしまう子もいます。
だから先の人生で求められるようなことは、幼い頃から少しずつ練習していくほうが良いのではないでしょうか。
子供らしさは、そう簡単にはなくならないので、それよりも子供が将来学校や社会にうまく順応できるように、早いうちから練習したほうが良いと私は思います。