子供の自主性に任せた結果 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

子供の自主性に任せた結果

管理型

我が家は学習面はガチガチの管理型で、息子の自主性や主体性はあまり重要視していません。

内発的な動機付けは必要だと思っていますし、勉強の大切さや社会の仕組みについては、常日頃から話しています。

ただ、それでも子供が目の前の欲求に抗えないのは仕方ないと考えています。

例え自ら中学受験したいと言ったとしても、1人で目標に向かい黙々と勉強できるような子は少ないと感じます。

学習の習慣化

やったほうが絶対に良いのはわかっているけど、だらけてしまうのは、大人でもよくあることです。

幼い子供が自分の将来のために自発的に勉強し続けるのは難しいと思います。

だから我が家は最初からその点は諦めて、きっちり管理し学習習慣をつけています。

それでも息子は、私の体調が悪い時などは、タブレットの学習教材を使い1人で勉強しています。

自主的に勉強するために必要なのは、1人でも学習できる力をつけておくことと、学習を習慣化しておくことだと感じています。

逆に最初から子供の自主性に重きを置きすぎると、優秀な子以外は学習習慣がつきにくいと思います。

幼稚園時代の課題

我が家は学習面についてはガチガチに管理していますが、それ以外のことについては、ある程度息子に判断を任せることもあります。

息子の通っていた幼稚園は自由保育の幼稚園でしたが、年間を通して全員が取り組むある課題が2つだけありました。

生徒全員に道具が与えられ、最初は先生がやり方を教えてくれます。

でも、それ以降は、その課題を練習するかどうかは子供の意思に任せられます。

課題は複数のレベルに分かれていて、掲示物の挑戦中のレベルに、子供の名前が貼られます。

そしてレベルが上がるごとに、ちょっとしたご褒美がもらえます。

自由時間に必死で練習している子は、どんどん上手になり、どんどんレベルが上がって行きます。

逆に練習しない子供達はいつまでたっても、最初のレベルのままです。

ひとつめの課題

ひとつめの課題については、親としてもできたほうが良いと思うものだったので「練習するかどうかは〇〇(息子)に任せるけど、お母さんは頑張ったほうが良いと思うよ」と伝えました。

最初の頃は、幼稚園の中で毎日少しだけ練習していたようです。

だけど息子は、その課題があまり得意ではないようで、なかなかうまくなりませんでした。

中にはたくさん練習する子もいて、そういう子はどんどん上手くなって、レベルが上がっていきました。

息子はなかなかうまくならず、その内つまらなくなったようで、結果的に練習もたまにしかしなくなりました。

息子の仲良しの友達もその課題にあまり興味がなかったようで、友達と一緒に他の遊びに夢中になっていました。

息子は、結局、最初のレベルのまま卒園することになりました。

ふたつめの課題

ふたつめの課題は、親としてはできなくても良いと思うものだったので、何も言わずに完全に息子の自主性に任せました。

ですが、息子はその課題が得意だったようで、どんどん上手になりました。

すると、できるようになることを楽しく感じるようになり、毎日自発的に練習するようになりました。

息子の仲良しの友達も、その課題が得意だったようで、2人で競うように練習していました。

結果的に、その課題はかなり上のレベルまでいきました。

クラスの半数以上

ひとつめの課題は、未就学児にとっては少し難易度の高いものだったので、結局クラスの半数以上が最初のレベルのままだったようです。

レベルが上がっている子も、大半の子がひとつかふたつ上のレベルで、最高レベルや最高レベルに近いレベルまで到達した子は、ほんの数人だけでした。

なかなか上手くならなくて、他の遊びに興味がうつってしまった子も多かったのだと思います。

ちなみに最高レベルまでいった子のお母さんは、かなり教育熱心な方で、勉強以外にも色々な教育に力を入れられてるような方でした。

お子さんも負けず嫌いな性格だったようです。

自主性

子供の自主性に任せたほうが良いと言われることは多いですが、幼稚園の課題の結果が、子供の自主性に任せた場合のリアルな結果なんだと感じます。

子供は自分ができることは楽しいし、自主性に任せても、ある程度までは頑張れるのでしょう。

だけど、難しくて、なかなかうまくできないことを自主的に練習するのは、難しいのだと思います。

さらに周りの友達が興味のないことは1人では頑張りにくいのだと感じます。

もし親が頑張らせていたら

たまに「毎日少しでも練習したほうが上手になるよ」と声をかけることもありましたが、練習の有無については、あまり口をはさみませんでした。

自宅では、しっかり管理して勉強させていたので、幼稚園にいる時間ぐらいは自分で何をするか決めて過ごせば良いと思っていました。

だから練習していないことや、一向にレベルが上がらないことを叱るようなことは一切ありませんでした。

だけど必ず毎日幼稚園で必ず30分以上練習するように強制していたり、家でも毎日練習させていたら、息子はもう少し上のレベルまでいけたかもしれません。

子供の自主性にまかせると、得意なこと以外はつまらなくなり、どんどん練習しなくなり、結果的に全くできないままになるという悪循環に陥る可能性が高いと思います。

これは勉強や中学受験にも同じことが言えるのではないかと感じています。

面倒なことは習慣化する

子供が自主的に勉強してくれれば、それが一番良いと思います。

だけど、大半の子は自主性に任せれば、難しいことや面倒なことはやりたがず、どんどん勉強しなくなり、結果的に勉強できなくなる可能性が高いと思います。

頑張れば将来良いことがあると頭ではわかっていても、大半の子は目の前の楽しい遊びのほうを選んでしまうのではないでしょうか。

ただ面倒なことでも、一度習慣化して必ずやることにしまえば、自主的に取り組みやすいと思います。

また競い合ったり、共に戦えるライバルの存在も大きいのではないかと感じます。

とはいえ、子供の周りの友達を親がコントロールすることは難しいです。

だから親にできることは、きちんと勉強する習慣を作り、勉強でつまずかないようにすることと、なるべく良い環境を与えることぐらいかなと思います。

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