5年の出席日数
少し前の話になりますが、5年生の親御さんが、子供の長引く体調不良を何とかなおそうと、近所のお医者さんから、有名な大病院を紹介されて通われたそうです。
ただ色々な検査しているうちに、出席日数はどんどん減っていき、原因はわからず、薬もあまりきかなかったようです。
中高一貫校の中には5年と6年の出席日数も見られる学校もあります。
最後のほうは、お医者さんは子供のお腹を聴診器をあててき、同じ薬を出すだけだったそうです。
そして、そのために子供に学校を休ませることに、その親御さんは違和感を感じられていたそうです。
原因不明
その子の親御さんは、このままでは、まずいと思い、子供を連れて行かず1人で近況報告と薬をもらいに行きました。
ですが、お子さんの症状は一向によくならず、原因も不明のままでした。
だから、もし他に試せる他の薬があるなら処方して欲しいと先生に頼んだそうです。
だけどそれに対して先生は本人が来ないと薬は変えれないの一点張り、とりあえず同じ薬を出してもらったそうです。
その親御さんは、中学受験の出席日数が心配だから、平日昼間は子供を連れて来られないと正直におっしゃったそうです。
すると、そのお医者さんは「中学受験と子供の命どちらが大事なんですか?」と、その親御さんに言ったようです。
この先の人生
そちらのお子さんは我が家と同じ付属志望だそうで、どこの中学に入るかで人生が大きく変わる可能性は高いです。
それに思春期の周りの環境は子供に大きな影響を与えます。
中学受験と、子供の命で、中学受験のほうが大事だという親はいないでしょう。
ただ、どんな中学に進学するかと、子供の体調不良(学校に行ける程度)だったら、前者が大事なのはおかしいことだと私は思いません。
大学名はやはり就職に影響しますし、ブラック企業に勤めればストレスもたまりやすく、その分、いじめも多いと私は考えています。
実際、ある引っ越し業者では全裸で同僚を縛るいじめが行われていました。
子供には、できるだけコンプライアンスのしっかりした、働きやすい会社で将来働いて欲しいと思うのは、親として普通のことだと思います。
そのためにも、中学受験と子供の体調不良と天秤にかけた時、悩む親御さんは多いのではないでしょうか。
結局、原因は不明でしたが、今はそのお子さんは快方に向かい、だいぶましになってきているようです。
親は中学受験より子供の命のほうが大事
その先生が独身か子持ちだったか、中学受験経験者だったのかは、はわかりません。
だけど中学受験を嫌うあまり、ひどい発言をして、ただでさえ悩んでいる親御さんを傷つけることには憤りを感じます。
子供を連れて来なければ薬を変えられないなら、長期休暇に来てくださいと言うことだってできたはずです。
ちなみに中学受験というワードを出した途端、急に態度が冷たくなったそうです。
例えば「先生には〇曜日の昼間しかみてもらえないんですよね?」と親御さんが聞いたら、「当たり前でしょ!」とかえされたそうです。
結果的に親御さんは、子供が放課後でも通える近くの病院をに転院されましたようです。
中学受験より子供の命が大切だからこそ、その親御さんは、学校が終わってから近くの病院に何度も通い、最後は遠い病院にまで行って、何度も検査されたのではないでしょうか。
子供の命より中学受験が大事なら、最初から病院なんて行かせず、市販の痛み止め等の薬を飲ませて勉強させていたのではないでしょうか。
子供の命より中学受験が大事な親なんて、1人もいないと私は思っています。
ただ、中学受験にのめり込みすぎて、子供の体調が見えなくなっている方はいるかもしれません。
だから、子供の体調が悪い時は、そのお母さんのように一通り検査して、大きな病気でないなら、薬を飲んで少し休憩したりして、様子を見るしかないのだと思います。
高学年になるほど、友達とのトラブルは増え、それがストレスの原因で体調不良につながることもあるようです。
それなのに中学受験と聞いた途端、態度を豹変させる医師には、どんなに大きくて有名な病院でも、かかりたくないなと、その話を聞いて思いました。