種まき
最近は、幼児期から低学年ぐらいまで種まきと言って、色々な体験をさせる親御さんも多いと思います。
その意図が、純粋に子供の興味や好奇心に寄り添いたいとか、子供に美しいものや、面白いものをを見せたいという理由なら素敵だまと私は思います。
ただ小学校受験ならまだ多少はわかるのですが、中学校受験のために幼児期や低学年に、学習目的で種まきすることには反対です。
覚えてない
少し前にもネット上で、息子と同じ小3のお子さんが、幼少期に散々植物を育てたのに、種や形や色も全く覚えていなかったと嘆かれていました。
だけど私からすれば、それは当然だと思います。
そもそも幼児が注意深く種の形を観察し、発芽やその後の成長を数年間も覚えていられるわけがありません。
もちろんクイズ形式でこれは何の種でしょうと、毎日やっていれば覚えることもあるでしょう。
だけど、数回植物を植えただけで、その種の形や育ち方を、今後の学習にいかそうとするのは、優秀児以外には、無理がだと感じます。
優秀児
確かに何でも覚えて、糧にできる優秀児がいるのは事実です。
だけど、それを凡人の子の親が真似して期待するのは良くないと思います。
それで「何で覚えてないの!」と叱られれば、子供は余計やる気をなくすだけです。
それなのに、本を出しているような偉い先生の中には、幼少期の体験が中学受験に直結するような誤解をする書かかれ方を、されている方もいらっしゃいます。
楽
親も子供と遊んだり楽しんで、何となく勉強させている気になれば、それは楽だと思います。
だけど、それで全ての子に成果が出るとは限りません。
ちなみに息子は毎年見に行っていた花の咲く季節を、幼児期にやっていた七田式のプリントで間違えていました。
子供の記憶なんて、それぐらい曖昧なものです。
だから体験を勉強につなげようとするこに、私は反対です。
印象に残ることは様々
そんな息子でも、同じ頃に体験したことで、何年も覚えていることもあります。
その場所には、ほぼ毎年同じ時期に行くのですが、ある年に大きな犬の糞が歩道に落ちていることがありました。
私の住む地域はわりとマナーが良い飼い主さんが多く、息子は犬の糞が落ちているのを息子が見たのは、それが人生初で初めてだったと思います。
だから、よほど衝撃的だったようで、幼児期の出来事なのに、いまだにその場所に行くと「ここに犬のウンチが落ちてたよね」と言います。
個人的には、そんないらない情報は早く忘れてくれと思ってしいますが、息子にとっては余程衝撃的で忘れがたい出来事だったのでしょう。
だから親が体験から自然と子供に学習させるには、よほど優秀な子か、よほどその子の中で衝撃的な出来事でないと難しいと思います。
我が家の場合は、単純な趣味で子供とおでかけするのが楽しいから行っているだけなので良いのですが、学習に結び付けようとすると後でガッカリしてしまい、それが子供に伝わることもあると思うので、注意が必要だと思います。
ただし、子供の興味関心が特に強いものについては、後々の記憶に残る可能性も高いと思います。