先生の話
中学受験塾の先生の中には、昔おこった奇跡のような逆転劇を話される方もいます。
だけど、やはりそんなミラクルは、ほとんどおこらないのだと去年と今年の結果を見て強く感じています。
小学校受験にしろ、中学校受験にしろ、もともと優秀で素直で努力できる子は第一志望に受かっていると思います。
逆に親や先生の言う事を聞かなかったり、周りと比べて、明らかに努力が足りなそうな子は落ちていると感じます。
きびしい親
よく小学校受験でも中学校受験でも優しい親御さんが合格を手にしているイメージが強いと思います。
だけど、実際、これは逆ではないかと感じます。
姉妹でも、子供に厳しいお母さんのお子さんは第一志望に合格し、子供に優しい(甘い)お母さんの子が落ちている例もあります。
また小学校受験でで兄弟全員難関校に合格した子のお母さんが、子供を叱っていて、子供に厳しく怖かったという話も聞いたことがあります。
他にも、子供をのびのび子供を育てていたお母さんが自分の子は落ちて、何であんな親(厳しい親)の子供が受かるのだと愚痴を言われているのも見かけたことがあります。
そして、今年や去年の受験結果を見ても、やはりのびのび系のお母さんは、第一志望は残念な方が多い気がしています。
ブログ
私は自分がブログを書く前からずっと読んでいたブログがありました。
そのブログのお母さんは、常に子供に寄り添うタイプで、子供に無理させないよう常に気を使われていました。
その方は低学年からブログを書かれていましたが、高学年になって成績が低迷したままならきっと豹変して、子供を叱りつけるだろうと思っていました。
だけど5年生になっても、成績が上がらない中で、遊びや習い事をさせたり、子供が嫌にならない範囲で勉強させていました。
それは塾の先生が言われるところの、理想的なお母さんにも見えました。
私はその方のやり方では、成績を上げるのは難しいだろうと、内心ずっと思っていました。
だけど高学年になっても変わらないお母さんを見ていると、批判的な気持ちよりも応援したい気持ちが強くなりました。
結果
お母さんは、最後まで子供に寄り添う勉強スタイルのようでした。
だけど偏差値が劇的に上がったという話もなく、第一志望は残念な結果となりました。
そして最後は、子供の嫌だという意見も聞かず、お母さんが無理矢理予定を変更して、急遽、持ち偏差値よりも低い、行ったこともない学校を、子供に受験させました。
その結果、お子さんは合格しましたが、全く喜ばなかったそうです。
お子さんさんは、どうしても行きたい学校に合格したいと、その後もずっと戦い続けました。
でも結局、前受けの遠くて通えない学校を除いて、最後まで他の学校に合格することはできませんでした。
どちらが良いのか
お母さんは、子供に寄り添い続け、子供の意見を尊重し、親子関係を大切にしてきました。
その結果、行きたい学校には合格できませんでしたが、親子関係は良いまま中学受験を終えることができました。
その反面、親御さんが子供に厳しくしすぎて、警察が来るほど子供とぶつかり合っていた親子は、第一志望の最難関校に合格していました。
その後については、書かれていませんが中学生になれば反抗期に入る子が多いので、親子仲は改善しないままだった可能性もあると思います。
子供の意見を尊重し、叱らず寄り添い、無理をさせず、最後は無理矢理、行きたくない学校を受験させて通わせるのか、厳しく叱り続けてでも勉強させて、行きたい学校に通わせるのか、どちらが子供や親にとって良いことなのか、難しい問題だと思います。
選択
結局、お子さんは嫌がっていた私立中学に進学することになったそうです。
でもブログを読む限り、とてもしっかりした優しいお子さんのようで、今は気持ちも切り替えられているようです。
お母さんも結果を書けるまで、メンタルが安定されたようで安心しました。
希望は叶わなかったけど、あのお子さんなら、どんな学校でもうまくやっていける気がしています。
どうか、楽しい中学校生活をおくってほしいです。
息子
私は、そのお母さんとお子さんのやり方を否定する気はありません。
そういう形の中学受験もあると思います。
ただし、子供に寄り添うだけの甘いやり方では、生まれつき優秀な子以外は、合格できないことを痛感しました。
だから、私はどんなに辛い道でも、息子に嫌われても、親子仲が悪くなっても、息子を希望の中学に入れたいと思ってます。
ジェンダー差別はよくないと言われているのに、今でも結婚相談所で相手の年収を気にする比率は女性のほうが多いそうです。
男性は年収が低いだけで、望んでも結婚すらできない可能性もあります。
そして息子は付属中学を目指しているので、進学する中学で将来の仕事や収入が変わる可能性が高いです。
しかも、息子は、そのお子さんのように、しっかりしたタイプではないので、学歴は少しでも高いほうが良いと思っています。
将来、毒親と言われるかもしれないし、孫の顔も見せてもらえないかもしれないけど、それでも私は今の息子の幸せより、将来の息子の幸せを優先したいです。
だから、やるべきことは何があってもやるという厳しいスタイルは、これからも貫いていきたいと考えています。